【4期第3回WS】そのグラフは本当に正しい?-統計表現に騙されない-

4期生のタンジです。

本日、mixbeat4期生の第4回目のワークショップがあり、私タンジとたぐっちゃんが当番として、ワークショップを企画、運営しました。

ワークショップって、何をしたらいいんだろう、という手探りでお互い仕事の合間をねってMTGを繰り返し、なんとかこぎつけたテーマがこれ。

「恣意的なグラフや統計にだまされないように、統計表現のテクニックを学んで実践する」

日常生活の中で接する機会の多い、統計グラフ、表や、「○○が○○%越え」といった見出し、それらは何かのメッセージを伝えるために恣意性をもって作られていることが大いにあります。
もちろん、ある程度見せ方として統計のある部分を強調したり、数字を上手に編修する技術は必要かと思いますが、印象操作をするためにこれみよがしに詐欺的に統計を表現しているようなものも、実は少なくないのではないでしょうか。

ときどき、web上でも極端な作り方をされたグラフが話題になっていますね。
そういった”騙しの”統計技術に対して、リテラシーをつけていくために、実際に統計を作る側として、技術を用いて恣意的に統計表現してみる時間を作ってみるワークショップを企画しました。
午前中には座学形式で統計表現の騙しテクニックについて以下のスライドを作成し、説明しました。
統計表現を行うプロセスを
(1)調査
(2)編集
(3)作成
の3つに分類し、それぞれにはさみこめるテクニックを事例を交えながら解説していきました。
その後、各自用意してもらった雑誌(+自宅に雑誌のなかった人は当番の用意した雑誌)から、これまで説明したテクニックを探してもらいました。
「地図の中で見せ方を操作している」
「母数が不明」
「これって恣意的に使えるものだけ選んでいるんじゃないか」
などなど発見をいただきました。
それらをふまえつつ、お昼御飯を食べて午後のワークへ。

 

午後は実際に「見せたい方向性」と「データ」を用意して、実際に統計表現を作ってもらう時間に。

 

1.たつひこ、よしや
2.げっぽん、かねみつ
3.いっちー、いのっつ
4.藤田さん、こっしーさん(スタッフチーム)
の2人×4チームにわけて、それぞれエクセルで2つグラフを作成してもらいました。
1問目は各班共通で「若者は昔から3年以内でやめている」というテーマでのワークを実施しました。

1987年から2009年までの中卒、高卒、短大卒、4年生大卒それぞれが、1年目、2年目、3年目でそれぞれ何%やめたか、という内容のエクセルデータを配布し、各班に作成してもらいました。

ある程度、各班の結果は似てくるかと思いきや、それぞれ違う切り口でグラフを作成しており、いろいろな見せ方があることを学べる面白い結果が導かれたかと思います。

ちなみに僕があらかじめ作っていたのはこんなグラフです。

どんなテクニックを使っているかわかりますか?

続いて本日最後の3つ目のワークは、それぞれの班に違うテーマを与えて、グラフを作成してもらうというもの。

各班にグラフを作らなきゃいけない立場のシチュエーションシート(○○の企業のマーケティング担当として、○○な方向性のグラフや図を作らなくてはいけません、といったもの)とデータを配布し、45分で統計表現を作成してもらいました。

テーマは以下の4つ

(1)日本のミネラルウォーターの消費量が伸びている
(2)日本の学力が国際的に後れをとっている
(3)新聞はまだまだ読まれている
(4)北海道の交通事故は決して多くない

これらのテーマについて、各種のデータを加工し、統計表現してもらいました。

普通に数字だけでグラフを作ってしまうと、言えない内容について数字を編集したり、見た目を工夫してもらいながら各班、時間内に作成いただくことができました。

作成した内容については、まずグラフだけを見てもらって、他の人たちにどんなグラフに見えるかを尋ねて、その後テーマやシチュエーションを説明、各種テクニックを討論した後に、作成者に解説をいただき、簡単に評価し合う流れをとりました。

グラフを普段から作りなれている人も、いない人もいる中で、最終さまざまな視点から面白い統計表現を見ることができたと思います。


ただ、指摘されていたのは「グラフってそもそも必ず恣意的に作るものではないか」「それをどこまでエグくテクニックを入れるかがポイントではないか」ということ。 
たしかにその通りで、今回のワークではその”幅”みたいなものを学べたら良いかな、と思ったんですが、 そうならば同じグラフをどれくらい恣意的なテクニックを入れるか、それぞれの班に指示を出してどこまでがOKかというのを各自で判断するようにしても面白かったのかもしれません。

終了後、塾生とスタッフから感想をいただきましたが、内容は参考になった、進行はスムーズだったという感想もある一方で、内容があまりに当番の想定範囲内だったんじゃないの?というような指摘が。
個人的にもこれまでと比べるとワークショップとして少し薄味というか、予定調和だったような気はしました。
完全にアウトオブコントロールにしてはワークショップとして成立しないものも、mixbeatのワークショップとして発展性のようなものを持たせきれなかったように思います。
個人的にも、過去に仕事でグラフを作る機会が多かったこともあり、一番自分の中で発見が多かったのは上記の資料を作りながら、知識の整理、棚卸をしている時間だったりしたので、この発見や発展の仕掛けをワークショップの中にどう仕込んで楽しむかが大事だなと、あらためてmixbeatでのワークショップの難しさを感じました。


もし次回の機会があれば、これを課題にまた企画運営していきたいと思っています。 
いずれにしても、非常に学びの多い時間をいただきました。ありがとうございました。

追記(2011.10.17 22:30)
スライドがかなりずれていたので修正しました。失礼いたしました。

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