こんにちは、2期生のトモです。
2月7日(日)に2期生第8回目となるワークショップを行いました。
当番は、こっしー&トモ、事務局は2期生では初の塾長でした。
今回我々が行ったのは「評価」についてのワークショプです。
このアイデアの出発点となったのは、“先入観から解放されたい”という考えからでした。
日々の中で、先入観や固定概念、考え方の癖、他の人の情報や評価などに、
判断や考えが左右されてしまう場合があります。
そうしたものを完全に排除することはできませんが、自分自身の傾向を知り、それを前提とすることでより公平で客観的なものの見方に近づくことができるようになると考えました。
そこで今回のワークショップでは、身近な「判断」の一つである「評価」題材に、普段は自分たちがどのように評価をしている/されているのか、そしてそれはいかにアンフェアになりうるかを検証してみました。
■目的・手段・テーマ
【テーマ】
各自の評価基準(≒判断基準)の傾向と「評価」がいかにアンフェアになりえるかを知る。
【目的】
1.公平で客観的なものの見方に近づきたい。
2.いかにアンフェアな評価をされているか知る。
【方法】
1.宿題であらかじめ行った「評価」をもとに、各々どのような傾向をもっているかを検証する。※【宿題】今までに実施した全7回分のワークショップを“成功度”という観点から100点満点で評価をしました。
2. 1で学んだことを活かせるか、プレゼンを行い評価を行う。それをもとに検証を行う。→プレゼンのお題などに関しては後述。
■はじめての、「座学」~予備知識の時間~
今まで2期生のワークショップは、とにかく体験してみるワークショップが主流で、座学はほとんど行ってきませんでした。
今回のワークショップでは、経験のない人にとっては難解なモノ(ツール)を情報の可視化の手段として用いたこともあり、ワークショップの肝である検証を始める前に、「予備知識の時間」として当番が参加者に対して説明を行う時間を設けました。
内容としては、下記の通りです。
・主観と客観
すべての人に「主観」は存在するので、完全な「客観」はあり得ない
・良い評価・問題ある評価とは?
良い評価は、適切な評価基準を設け、それに沿って評価を行うもの。そして、評価される側が正しく評価を受け取れるようにその評価基準を開示することが大切。
・評価される側として知っておいた方がよいこと
主観がある限り評価者によって大なり小なり評価基準が異なること、1点の価値は評価者によって異なること、評価者によってランキングも異なること。
よって、単純に自分の点数や平均点や総合点にばかり目を奪われていると、評価の全体像、ひいては適切な自分の評価を見誤る可能性が高い。
・可視化に用いた偏差値について
「平均値が50、標準偏差が10となるように標本変数を規格化したもの」
偏差値=10×(元データー平均)÷標準偏差+50
※標準偏差=平均値からのばらつきの大きさ
受験などでお馴染みの「偏差値」を、今回は評価者それぞれの得点を偏差値化することで、評価者にとっての点数の位置を把握し、評価者同士の得点の比較をしやすくした。
※参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A4
実は当番2名は今まで統計学に疎く、偏差値について説明するのに苦労しました。参加者に理解を深めてもらうために取った時間なのですが、塾長に補足説明をいただき、なんとか塾生へ伝えることができたと思います。
■いざ検証!
今回あらかじめ宿題で、「今までに実施した全7回分のワークショップを“成功度”という観点から100点満点で評価」をしてもらっていました。その評価を題材に、いざ検証です。
まずは、お題に対してどのように採点したか?という、それぞれの評価基準をA3用紙に記入し、それを発表してもらいました。不明点などをその都度質問し合いながら、それぞれの評価基準を把握しあい、評価基準の書かれたA3用紙を全員がみえるよう壁に貼っていきました。
この時点で主に見られた評価項目としては、当日の運営・進行、目的の達成度、満足度、完成度、準備、コンテンツ、学びや気づきがあったか?などでした。
ここで得点の付け方は大きく2つに別れ、1つ目は初めにつくった評価項目ごとの得点を積み上げて合計点を出す方法、2つ目は全体の順位を大まかに決めてから評価項目でバランスをとるというものです。
ここで感じた事は、いくら自分の採点の根拠に、評価項目というラベルが貼ってあっても感覚的に評価をしていることがあるということでした。実際に、自分を含めて評価基準の説明をしている時にも、「これは主観的なことなんですが」「感覚的なものですけど」ということを話す人が多かったのです。
評価をするということは、その時の状況や立場によって簡単に変わってしまうことがありますが、その評価の根拠にしている前提を開示することがとても大切なことだと思いました。
■可視化された点数を見ながら・・・
全員の発表が終わった後、宿題の集計表、偏差値化した表、評価幅、ポジショニングマップ、類型化したグラフなどを見て行きました。
このポジショニングマップは、コレスポンデンス分析という手法で行いました。ものすごく簡略して説明しますと、「複数の変数間の類似度や関係の深さを調べるための手法。結果を散布図の形で表す」というものです。
ちなみに、この説明でも手間取り、再び塾長から説明をしていただきました。さらにデータをグラフ化するなどの可視化するツールは、自分の持ちネタを増やしておけば良いというアドバイスも。
自分たちでわかっている(手法の考え方やエッセンスレベルでしたが)のと、それを他のひとに伝えることの難しさを改めて実感しました。
その後、その可視化されたものを見ながら参加者同士で質問をしあうことで、自らの傾向をきちんと認識する…予定だったのですが。
期待していたほど質問がでませんでした。当番も、質問を用意していましたが実際にやってみるとかなり難しいものでした。質問に答えることで、自分の評価基準の考え方や癖を自覚できると考えていたのですが。
このままでは、自分の評価基準を発表しあって、なんとなく質問に答えて、なんとなく終わってしまうのでは?と当番は非常に焦りましたが、その時点でリカバリできませんでした。
■プラン変更
時間がかなりオーバーしてきたこともあり、後半戦のためのプレゼンの課題発表と発表者のくじ引きを行い、ランチ休憩をはさみました。
そこで、ランチ休憩中に塾長に相談し、プレゼンの評価の検証方法を変更することになりました。
■プレゼン実施!
ランチ休憩開け、発表者には別室に異動してもらい15分間でプレゼンの準備をしてもらいました。
その後、3分を目安に「自分が最も素晴らしいと思う店舗とその理由」を発表者(大塚さん⇒とみー⇒ゲンさん⇒ナベ⇒タケ)からプレゼン。そして、「説得力」をという観点から100点満点でそれぞれ評価を行いました。
それぞれが、本屋、スーパー、映画館、接骨院など本人以外はよく知らない店が紹介されました。みんな各々の評価基準で採点していきます。
■再度、検証!
さきほど検証方法を変更すると書きましたが、早速実施しました。
方法としては、下記の通りです。
① 一人ずつ評価基準をかいた用紙を見せながら発表
その際、プロジェクタで各々の点数表を開示し、その都度質問をしていく。このとき、ただ質問を募るのではなく、当番から質問を出してもらうようランダムに指名をし、できるだけ質問をしてもらうよう努める。
また、評価基準を書いた紙を当番の判断で似ているもの同士が近くになるよう壁に貼っていく。
② 全員の発表が終わった時点で、壁に貼った評価基準を全員でグループ化
③ 偏差値やグラフなど(ポジショニングマップは用意せず)を開示し、全員で本当にそのグループ化でいいかどうか検討し再グループ化
①発表
まずは一人一人発表。評価基準に対しての質問を行いました。
特徴的だったのは、「その店に行きたくなったか」という項目をつくっていた人が半分以上いたことでしょうか。人によっては自分の住んでいるところから遠いから行きたくないという判断もあり、店の内容とは関係のない理由で評価が下がってしまいアンフェアではないのかという指摘もありました。
そうしたこともあり、自分が興味のないものは自ずと評価が下がってしまうので、他人に薦められるかどうか、という基準であれば、その条件に会っている人の立場になって考えられるので、自分の興味を切り離した判断ができるのではという藤田さんからの意見もありました。
そうした様子を見て、「本質とは関係のないところで影響を受けて評価をしている、されているということを知っておいた方がいいね」、との塾長からの指摘も。
②評価基準をグループ化
全員の発表が終わったところで、当番の振り分けた考えが近いもの同士のマッピングを検証。
当番は、大きく「自分が行きたいか行きたくないか」など気持ちに重きを置いたグループと「論理性、具体性」などロジカルに判断したグループに分けていました。
それをもとに、まずは、基準となるように極端な例を両端にプロットし、後はそれぞれがどちらの考え方に近いかを自己申告で決めていきました。
③偏差値、グラフを見ながら再グループ化
実際に偏差値化した得点を見てみると、はじめにしたグループ化が合っている部分もあれば異なる部分もでてきました。また、似ていると思ってもグラフに照らし合わせると違う部分が発見されたりしました。よく「数字が読めるようになりたい」という声を聞きますが、最終的には人間がどう判断するかというとではありますが、こうして可視化することで、より数字を客観的に眺めることが出来るのだな、と実感しました。
そうするなかで、より自分自身や他の参加者の評価の傾向が浮き彫りになっていきました。
また再グループ化の結果、かなり変更点もあり、非常に興味深かったです。特に自分の場合は、はじめにわりと私情の入った評価基準が集まった左側に置いていたのですが、あとから中央部分に移りました。
■ ワークショップ終了
今回のワークショップでは、普段わかっているつもりの「人はそれぞれ全然違う考え方を持っている」ということを実感しました。そして、意外とそのことをきちんとわかってはいなかったということも。これはすごく大事なことだと思っていて、なぜならよく「他の人のことを考えて行動することが大事」といいますが、違うことそのものが分かっていないと考えられないし行動もできないからです。
また、統計学的処理を行うことで色々わかることがあると同時に、その数値の意味そのものは自分たちできちんと考えていかなければ意味がないことも学びました。つまり、「数字」は道具にすぎないわけで、考える力が大事、ということです。そのことをわかった上で、道具を増やしていくことがこれから必要になっていくと思いました。
また今回は当番として参加し、ワークショップ設計段階から関わっていたので、評価基準なんて評価する項目を変えれば結構簡単に変わるのではないかと考えていたのですが、それは間違いでした。自分の中では、プレゼンの評価基準は今までとは異なる評価基準でいこう!と思っていたのですが、結局わりと主観と感情的な要素が入ったいつも通りの基準になってしまいました。
基準は各々が決めれば良い、ただし、その根拠となる理由は開示されていなければならないという塾長のコメントが印象に残りました。
かなり時間をオーバーしてしまいましたが、改めて自分の評価基準を考え直す良いきっかけとなりました。
ただ、座学での説明が上手くいかなかったり、検証の時間が思うように進まなかったりと色々失敗もありました。
また、事務局からはその理由の一つとして準備不足だった面も指摘がありました。
こうしたことも含め、今回の経験を塾内で再度共有し、今後のワークショップへ反映して行ければと思っています。












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