第10回ワークショップ開催報告
4月3日(土)第10回ワークショップの開催をしました。
今回は
【目的】
「情報を鵜呑みにしないためにまず主張の論理構造を把握する」
【背景】
私たちは、あふれる情報を取得することに精一杯で、
それについて理解・思考・表現することがおろそかになっている。
わかったつもりで、実は全然わかってないのではないか?
安易に流されてしまっていないか?それを防ぐスキルを身につけたい。
【仮説】
情報の背後にある論理構造が見えていると、
情報を鵜呑みにしないでいろいろ気づける可能性が高まるのではないか?
【参考文献】
バーバラ・ミント著「考える技術・書く技術」
【当日の内容】
参考文献のピラミッドストラクチャーを活用し、文章の論理構造を把握することで、
筆者の言いたいことを正しく把握する。そして、わかりやすい文章とはどういうものかを学ぶ。
以上の内容でワークショップを行いました。
【当日の様子】
(1)当日までの宿題
あるブログ記事、1つは論理構造がわかりにくい記事(A)もう1つはわかりやすい記事(B)の2つを読み、それぞれ筆者の言いたいことを要約。
また、ブログと同じテーマで自分の意見を作文に書いてもらう。
この時点では、塾生にピラミッドストラクチャーなどの説明はせず、
自由に回答してもらいました。
結果、(A)は多少要約にバラつきが出たものの、(B)はほぼみんな同じ回答となりました。作文に関しては、わかりやすい文章を書く塾生もいれば、主張だけで理由のない塾生など様々でした。
(2)ワークショップ当日
●午前のワーク
参考文献をまとめたレジュメをもとに、
ピラミッドストラクチャーの講義。
このピラミッドストラクチャーを採用した理由として、
①自分(人)の意見を構造化できる
②この主張をサポートするには、その下部で何を言えばいいかがわかる
といったメリットがあります。
また、ピラミッドを作る際のルールとして、
①メッセージはその下の群を要約するものであること。
②各群内のメッセージは、論理的に同レイヤーのものであること。
③各群内のメッセージは、論理的な順序にしたがっていること。
があります。
やりながら話した方がわかりやすいと考え、
宿題の(A)(B)を実際にピラミッドストラクチャーで構造化。
その後、各自の宿題作文を構造化。
実際にやってみるときれいに構造化できる塾生やそうでない塾生も。
ここで、お手本となるべき、当番のピラミッドを発表したのですが、
当番(ナベ)のピラミッドが正確でないのでは?という指摘が。
実は僕が論理的に話したり書いたりするのがとても苦手で、
やりながら学びつつも実はまだちゃんと理解できていない状態でした。
そんな中断もありましたが、ピラミッドストラクチャーで文章の構造を把握することで、
・主張とサポートに分けて文章を把握すると、細部にまどわされなくてすむようなる。
・わかりやすい伝わる文章がどういうものなのかわかってくる。
といったことを少なからず体験してもらいました。
●午後のワーク
午前は文章をピラミッドにしてもらうという作業でしたが、
午後は逆にピラミッドを文章にし、わかりやすい文章を書く、というワークをしました。
まずはピラミッドの作り方の講義
次に、宿題で書いた作文と同じテーマで、いきなり文章に取り掛かるのではなく、
ピラミッドを作ってから書く、というワークをしました。
そして、そのピラミッドをもとに作文を再度書いてもらいます。
また、ここで
・各自が編集や推敲がしやすいように
・日常になるべく近い状態で作業できるように
・この後のbefore/afterが比べやすいように
という理由からPCを用意してもらっていたので、各自PCで作業してもらいました。
その後before/afterの比較。
結果として、劇的に文章がわかりやすくなったのはタケ。
細かい表現の上手下手はあるが、主張とそれを支える理由がはっきりとわかるようになりました。
その他の塾生の文章も、なぜ、わかりやすいのか、ここをもっとこうすればいいのでは?といった意見が交わされ、論理的かどうか?という視点の他にも
・わかりやすい文章にするには接続詞が大事
・自分の実体験は理由を補強する具体例とはならない
といった発見もありました。
●まとめ
結果として、こういったスキルは1日で身につくものではないですが、
このように、この情報は何が言いたいのか?そして論理的か?ということを分析するツールと、何がいいからわかりやすいのか?何がダメだからわかりにくいのか?といった判断基準を持つことで、情報を注意深く受け止める姿勢のきっかけにはなったと思います。
そして、文章を読むことと、書くことを切り分けたワークの成果として、
物事を理解するには自分の言葉で書いてみる、ということが一番の訓練だと感じました
なんとなくわかったで終わらせるのではなく、書くことで自分の頭が整理され、自分なりの論理構造を考えることになり、その結果文章を読む時もどういう意図で筆者がこの文章を書いているかの論理構造も自然とわかるようになっていくのではと思います。
(この辺はめんどくさいとさぼらず、少しづつでもやっていこうと思います。)
また、こうやって色々な人と同じ条件で作業することで、
自分のできなさが明らかにわかったり、できる人がなんでできるのかを分析できるので、1人で悶々と練習するよりも明らかに次のステップが見えてきます。
こういうところがワークショップ(mixbeat)のいいところだと改めて感じました。
以上、第10回ワークショップの報告です。










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